マーケティングの4P

マーケティングの4Pについて考える。

 

僕にとってのマーケティングは、ほとんどをAmazon.co.jp: わかりやすいマーケティング戦略 (有斐閣アルマ): 沼上 幹: 本から教わったように思う。

 

そのまとめ

 

○まず、計画グレシャムの法則。

「ルーチンワークはノンルーチンワークを駆逐する」というもの。悪貨は良貨を駆逐するという法則を仕事に置き換えたもの。ルーチンワークばかりしていると、ノンルーチンワーク(=長期目線と短期目線、マクロとミクロを行き来して、ものごとの根本を考える姿勢)が無くなってしまうというもの。

 

忙しいときにこそ、根本を問い直そうとする考えをもつことが大事。そうしなきゃ現状は打破できん。

 

○戦略的思考

将来達成しようと思う「あるべき姿」に対して、自分のもっている資源と自分が適用すべき環境を関連付け達成する地図を描くこと。このときに大事なのは、①大きく考え、②未来を予測し、③論理的に詰めていくこと。

 

戦略的思考を実践するためのガイドとしてマーケティング思考がある。

 

○4p

・プロダクト:自分達は何を売っているのか?

モノを売っているにしても、単にものを売っているわけではない。ドリルはドリルを売っているわけではなく、穴を開ける手段を売っている。そして、顧客はドリルが欲しいわけではなく、穴を開ける手段が欲しい。

プロダクトが顧客に提供する本質的サービスを定義する。

 

・プレイス:最終ユーザーに製品を届けるまでの場所・経路

モノもしくはサービスを最終ユーザーに届ける場所・経路の設定。店頭販売か、直接営業か、直販か、代理店活用か。もしくはウェブか。ウェブであるなら、楽天・アマゾン等を使うか、自社サイトをつくるか。

 

ブランドを維持したければ、直販・直接営業の方が良いかもしれない。自社のリソースとして、営業力が低ければ、代理店を活用した方がレバレッジはきくかもしれないが、一方でブランドの維持には適さないかもしれない。ウェブの領域でも、このロジックは大体一緒。

 

いずれにせよ、プレイスを考える際には、プロダクトが顧客のどんな課題を解決するのか、という観点との兼ね合いの中で決まってくるはず。

 

・プロモーション:情報を顧客に伝える

いかに製品の販売量を増やしていくか情報という観点で考えていくもの。具体的には、広報・販売促進策(キャンペーン)・販売員活動など。広義の営業政策であると思う。

 

・プライス:定価、割引率、支払い期間やローン条件など

価格決定のロジックは、その製品のコスト、競合の価格設定、顧客の財布具合、そして自社のポジションを総合的に考えて決定していく。

 

 

一番大事な事は、これら4Pがすべてフィットしていること。シックリくること。

 

まず、顧客ニーズとプロダクトの本質的サービスがフィットしていること。このフィットと同様に、このサービスを販売するためのプレイスがフィットしている。そのサービスのプレイスとプロモーションもフィットし、プライスもフィットしている。

 

チグハグ感がなくて、顧客ニーズ、製品サービス・流通政策・営業政策・価格政策が、全てが全てを支えているようなイメージ。

 

これが戦略フィットという。

 

ポイントは戦略的フィットを意図して作り出せるもんでもないということ。コンサルのように他人を評価する立場ならまだしも、自分で優れた4Pを設計するのは難しい。でも、知らないより知っている方が断然よい。だから学ばなければならない。傍観者であるなら、なおさらである。