脱専門化とか言っている人

知らないことを知るってことが一番大事だなと思う。

 

学際とか脱専門とか、そういうことを言うのはいいのだけど、それがどれだけ実りあるものなのか疑わしい。確かに、専門化による弊害は大きいかもしれない。でも、その弊害だけを取り上げて、今後の時代は脱専門化とか専門と専門の中間点を埋めるとか簡単に言ってはいけない。

 

まず、そのことがどういった意味で今後の社会に変わる新しい貢献をもたらすのか。そして、その具体的な方法や手続きは?

 

早急に変革をしなければならない必要性を説明して欲しい。そして、身も蓋もなく、とにかく、既存の専門化の否定だけを語ることはやめなさい。

 

脱専門化がもたらした社会貢献は、多くの場合、専門化の貢献に頼っているだろうと思うのだけど。だから、脱専門化の論客は、もっとやり方を考えなければならないと思う。

 

また脱専門化的な論客は、多くの人々の関心を集めることはできるかもしれないが、地道に努力をし、確実に、そして小さな貢献を生み出し続けている人々を傷つけている可能性も高い。

 

何より、俺が一番思う事は専門化の道を極めた一部の人にしか脱専門化の風景など語れるはずもない。そして、そういった人は、決して、専門化の弊害だけを語るわけではない。