決断することと白黒つけることを連動させ過ぎない

白黒つけることと、決断することを同列に考えてしまってはいけないと思った。

 

俺は、ある決断をしてしまった場合としない場合で、白か黒が決めなければならないと考えている。確かに、そういった側面もあるのだけど、実際のところはそうでもない。

 

例えば、俺が自分でビジネスをすると決断をしたとして、その決断をしたからといって、今の職場を”完全に”辞めなければならない理由はない。むしろ、今の職場との最適な関係を作る努力をすべきで、とにもかくにも「やるか」「やらないか」という白黒で判断する必要はない。

 

俺は、以前、会社を辞めて起業した先輩が、辞めてすぐに会社に戻ってきて委託社員みたいなことをやっていることに「何もやってること変わらねぇじゃねぇか」とか思ってた。

 

でも、それは一人で会社を始める場合に、不本意ながらも必要なことであることをよ~く理解した。何よりキャッシュがなければならないっしょ。そのためには、コンサルできそうな企業候補をたくさん持っていなければならない。そういう現実があるわけ。

 

未熟な俺は、自分でやるって決断したんだから、元の会社に戻ってくるなんてダサいとか思っていた。だから、決断したら、白黒はっきりつけるってことが人間的にあるべき姿とか思っていたわけだけど、それは嘘。結局、これも、自分が元いた会社に戻って惨めな想いをしたくないって話で。

 

こういう感情的・いらないプライドで、今までたくさん馬鹿してきたよ、俺は。

 

だから、プライドをもつべきところと、持つべきではないところ。経済合理的に考えるべきところと、心情的に考えるべきところ。ここの判別能力が、とても大事ってことだね。